基本紹介編集履歴
1/4
ノートルダム寺院クリニャンクールからは、また地下鉄を乗り継いでシテ島へ。パリのゴシックの代表建築であるノートルダム寺院。フランスカトリックの総本山です。どうしてもバラ窓が見てみたくて、それにゴシック建築が好きで、シテ島までやってきました。島とはいっても、セーヌ川に浮かぶ中州で、地下鉄で来る事ができるから、とっても便利です。全長150mに及ぶ、荘厳な寺院です。大迫力で、カメラのファインダーになんて収まらない。入ってから分かったのですが、この真ん中の丸い窓がバラ窓でした。この細密な彫刻。ただただ、圧倒されるばかり。一歩、足を踏み入れて・・・心がうるっとしました。なんという。なんという言葉で表現したらいいのでしょう。紫に輝くバラ窓、そこから差し込む光は、祈りや救済、精神の結晶であるように感じられました。聖母子像を中心にして、旧約聖書の預言者や王様たちを配置して、見れば見るほど胸がいっぱいになってきて・・・。祈りを捧げるために、たくさん灯されたろうそくが美しくゆらめいて、頭の中はほわーっとした不思議な気持ちになりました。写真撮影は禁止だから、(撮っている人はいっぱいいたけれど)カメラは控えて、しばらく礼拝堂の椅子に腰掛けて。その空間、空気を体いっぱいに満たして・・・、夕暮れに赤く染まる西のバラ窓に見守られながら、名残惜しく寺院を去りました。