基本紹介編集履歴
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ゴッホやルノワール、ユトリロなどの芸術家たちに愛されたモンマルトルは下町情緒が豊かなところである。一方、たまに現代芸術が顔を覗かせてくれる時もある。これがラデの風車のすぐ近くにある「壁抜け男」。フランス作家マルセル・エイメの小説の主人公にちなんだモニュメントである。1997年パリでのミュージカルが異例の長期公開となったらしいが、日本でも劇団四季によって上演されていた。これを見ると、どうしてもその反対側を見たくなるのですね。壁抜け男があるRueNorvinsに沿って東に向かうと、モンマルトルの象徴とも言えるテルトル広場(PlaceduTertre)の前に出る。その先にサクレ・クール聖堂の白いドームが見える。今も昔も画家たちが集まるアートの聖地として、この界隈はいつでも観光客で大賑わいだ。石畳の狭い道路の両側に古きよきパリの面影を思い浮かばせるポスターやハガキなどを置くお土産店や飲食店が軒を並べている。もちろん、ここの風物詩と言えば、やっぱりスケッチブックを片手にする似顔絵描きなど画家たちの姿。これこそ、モンマルトルのイメージそのままですね。街角の壁にもパレットのマークが付けられている。どこよりもお似合い。クレープの美味しそうな匂いに誘われながら、私がジェラートのお店に足を入れた。この晴れた日に、無性に冷たいアイスを食べたくなる。テルトル広場の中心にストリート・オルガンを演奏している人がいた。オルガンの心地よい音色がこの素敵な広場にぴったりだった。そして音楽と言えば、オルガンだけではない。その先の曲がり角に三人組のミュージシャンが陽気に歌っていた。本当に心から楽しんでいるように見えて、こっちまで気持ちがパッと明るくなれたようだ。レストラン「オーベラジュ・ド・ラ・ボンヌ・フランケット」。ゴッホにもルノワールにも描かれたことがある場所だ。外まで人がいっぱい座り込んでいて、テラスにだけまだ空席がすこし残っていた。レストランの横に素敵な雑貨屋さんがある。外の壁に可愛らしいアイテムがいっぱい飾ってある。こんなのを見たら、店内の様子をのぞきたくなりますね。入口。店内の様子