ラ・ジオストラ

キアーナ牛のフィレ肉が最高に美味しいと評判のリストランテ「ラ・ジオストラ」。レセプションは1か所なのだが、レストラン自体はふたつに分かれている。レセプションの左側はちょっとエレガントな雰囲気で、右側がちょっとカジュアルな雰囲気となっている。おそらくメニューは変わらないと思うが、食事するなら少しフォーマルにして左側に案内してもらおう。

「カジキマグロのカルパッチョ」をオーダーしたが、正直、これは大した事ない…。というのも、薄切りしたカジキマグロに自分でオリーヴオイルとバルサミコ酢、塩・こしょうで味付けをしなくてはならないから。ぜんぜん「カルパッチョ」じゃないじゃないし、せっかくの外食なのに、家で食べるのとさほど変わらず、少々がっかりの一品だ。セコンド・ピアット（メイン）には、もちろんオススメの本場トスカーナのキアーナ牛を使用した牛肉料理と鳩料理を。「キアーナ牛のグリル　バルサミコ酢ソース」は、さすがお店のオススメだけあり、かなり美味しい。とにかく柔らかくて、肉の味がギュッと凝縮されている。バルサミコ酢を煮詰めたソースなのでかなり強めだが、赤ワインとの相性は抜群だ。鳩料理のほうは、味付けがちょっと照り焼き風で、ところどころに甘酸っぱい果実が散りばめられていて、なかなか繊細な味である。それに、付け合わせの野菜がまた激ウマなのだ。唐辛子の利いたポテトのグリルと人参のソテーは、今まで食べたことないほど独創的かつおいしくて、たかが付け合わせの野菜だなんて馬鹿にできない味。

「ラ・ジオストラ」は評判通り、味も満点、量も満点のリストランテである。値段の目安は一人1万円程度。人気店のため、予約は必須である。