基本紹介編集履歴
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その昔、平渓線沿線は石炭産出でにぎわっていたそうで、十分駅近くにあった新平渓煤鉱は、今では博物館として過去の栄光を現代に伝えています。まずは、博物館への道順。十分駅を線路沿いに東へ進むと、下の写真のように線路がやや南に曲がるところがあります。ここが昔、炭坑への専用線が分岐していた場所で、そのまま道なりに東へ進むと、すぐに貨車への積込み装置が見えてきます。この手前にログハウス風の小屋があり、これが博物館の裏口。土日はここで入場料200元を払います。(中国人でないと知ると、係員さんが気を利かせて車を呼ぶため「ここで待て」というかも知れません。トロッコ目当てならその旨、頑張って主張しましょう)入場料を払ったら、積込み装置の左手に奥へ行く階段があるので、それを道なりに上っていきます。途中には、石炭を運んでいたベルトコンベアの跡も。朽ちて危なそうな気もしますが、こうした遺産もきちんと残してあります。階段を上りきると、もうこんな高さに。結構な運動です。実はここがトロッコの終点で、その証拠にトロッコを丸ごとひっくり返して、石炭をベルトコンベアに移す装置があります。
ということで、お待たせしました。これが台湾煤鉱博物館のトロッコです。現役時代は架線が張られていましたが、いまは安全のためか取り外され、モーターカーはバッテリ駆動に改修されて活躍しています。ただし、線路は最低限の整備しかされておらず、座席も板張りなので、とんでもない乗り心地。いろんな面で限界が来て、もう満足!と思う頃、いいタイミングで博物館に到着します。それにしても、ものすごく簡易なこのトロッコ、ポイントを見ると、あらま。こんなポイントは初めて見ました。これではしょっちゅう脱線しそうですが、現役時代はどうだったんでしょうか。本来であれば、トロッコで坑内にも入れるのですが、残念ながら安全点検のため、この日はお休み。点検が終われば、さらに奥まで行けるようになる、とのことでしたので、これから行く人はラッキーですね。幸い、オーナーの息子さんが日本語を話せるので、いろいろと気にかけてもらい、どうにか帰路はトロッコに乗れた私。情報が少なく、どうなることかと思いましたが、しっかりトロッコ&博物館を満喫出来ました。これくらいの情報があれば、誰しも博物館にたどり着くことが出来るでしょうか?この記事がこれから訪問する日本人の参考になれば幸いです。





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