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“西洋の驚異”と称される世界遺産「モン・サン・ミッシェル」

「モン・サン・ミッシェル」は、フランス西海岸、サンマロ湾に浮かぶ砂の島に建てられた修道院。ここはヨーロッパでもし潮の満ち引きが最も激しいところとして知られている場所で、引き潮の際には沖合18キロまで引いた潮が一気に押し寄せるため、命を落とす信者も多く、「モン・サン・ミッシェル」にいくなら遺言を残せ、とも言われていたそう。1979年にはユネスコ世界遺産にも登録され、フランスの人気観光地でもあります。
「モン・サン・ミッシェル」の地はもともと先住民のケルト人の聖地であったが、708年、アヴィランシュ司教オベールが夢の中で天使ミカエルにお告げを受け、ここに礼拝堂を建設しました。さらに966年にはベネディクト修道院がたてられ、増改築を重ねて現在の「モン・サン・ミッシェル」となりました。「モン・サン・ミッシェル」名物のスフレのようなオムレツも是非お試しを。
役立つ情報
*「モン・サン・ミッシェル」の名物!ラ・メール・プラール本店のオムレツ
19世紀のモン・サン・ミッシェルは、海に浮かぶ島で、島に行くには干潮時に行くしかありませんでした。この移動中に潮が満ち、海の中に消えてしまった巡礼者も多かったそう。“命がけ”でモン・サン・ミッシェルにたどり着いた巡礼者たちのために、当時宿を営んでいたラ・メール・プラールの宿主が、巡礼者たちを元気づけようと食事を提供しました。モン・サン・ミッシェルは海に浮かぶ島だったため、野菜や肉、魚も十分にとれず、唯一島内でも手に入る卵を使っておもてなしをしたそうです。オムレツの中を泡状にすることで、オムレツを大きく、見た目だけでも豪勢にみせ、巡礼者たちを喜ばせたい、という思いが込められているのです。その伝統を今に引き継ぎ、モン・サン・ミッシェルのオムレツはスフレのようになっています。
独特の方法で卵をフワッフワの泡状に泡立てて、たっぷりバターで焼き上げます。
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オムレツ注意報
きっと世界でいちばん高いオムレツなのでは?!と思うくらいお高いです♪旅行者の方には必ず「オムレツ注意報」を出しています。
特に要注意なのは、「オマール海老入り」オムレツ。このオマール、グラム数で値段が変わるように設定されていて、例えば「オマール海老オムレツ定食」(定食と言ってもデザートつくだけ)が25ユーロと表記されているのですが、【25€/100g※】と書いてあって、下の方小〜〜さ〜く、【1/2 homard 300g ou homard 600g】って書いてあります。
これ、25ユーロのメニューだけど、オマール海老の半身は300gなので×3倍、1匹だと600gなので6倍のお値段になるということ。そしてメニューの内容はちゃんと日本語訳されているけれど、この上の部分だけはなぜか日本語訳されていません。なのでもちろんフランス語が分からないと読み下せないというわけなのです。
今まで私も何度となく「お店の人におすすめと言われるオマール海老入りを食べたらお会計がなんと2人で3万円で唖然。」などという話を聞いて来ました。というわけなので、たしかに、1番の名物といってもいいオムレツなので、モンサンミッシェルの楽しみでもあるのですが、頼む時にはちょっと注意が必要だということもお忘れなく!