基本紹介編集履歴
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ここはモダンスパニッシュの殿堂、まさに夢の館『小笠原伯爵邸』
長く放置されていたという小笠原伯爵の本邸を1年半かけて全面改修し、レストランとしてよみがえらせたのは民間の力。
まず料理は素晴らしいが、その建物の造りから管理するかたがたの遊び心も、出迎えてくれる接客もきっと心に深く残ります。立地が恐ろしい。まさに若松河田駅の上に近い場所に緑深い敷地。黒い鉄格子の門からはいると樹木から降り注ぐ陽光と風のざわめきに包まれた西洋の建物そのものが建っています。曾根中条建築事務所による1926年の設計。建築が竣工したのは昭和2年。スパニッシュ様式の館で、設計者の銘が庭側の壁にタイル張りで入れられていました。掻き落とし仕上げと呼ばれるクリーム色の外壁にエメラルドグリーンのスペイン瓦。鮮烈な色合いではなく、すでに風雪で色褪せていますが、日本に無いこの色がとても素敵に見えます。スタッフは車を降りる時点でお客を丁寧に出迎えており、扉を開けてロビーに案内してくれる。店に入るときから最後まで、接客の素晴らしさは記憶に残るくらい。きちんとすべて見ていて、お客のニーズに合わせて接してくださいます。
▼施設紹介
ラウンジ | 入り口 | 入り口 | グランドサロン(旧食堂) |
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応接間だったみたいですね。アンティークなソファにスタインウェイのクラッシックなグランドピアノ。 |
装飾された石作りの門。その上にはすりガラスを張り込み、模様が入った鉄製のひさしが。玄関前の植え込みは左右形の違う鳥形ですね♪ 随所に鳥が隠れていますので、それを探すのも面白いかも。 |
カフェの入り口です。ここからパティオに通されてアラカルトの食事などがいただけるそう。 |
ズンと中央に構える重厚なテーブルはその当時のもので、脚にメロンレッグと呼ばれる装飾が施され真ん中から1.5倍に伸びる機能がついています。 |
シガールーム | メインダイニング | 庭園 | トイレ |
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イスラム風喫煙室。漆喰彫刻に彩色を施した壁面に大理石の柱や大理石モザイクタイルの床。外壁には生命の賛歌をモチーフにしたといわれる小森忍の装飾タイルが復元されています。こちらの外壁は食事後にお庭を案内していただいてみることができます。 |
。居間と書斎だった場所で、昨今のメインダイニングからすると天井が低い分見栄えはしないかも。 |
噴水と花畑。白い天蓋のガーデンチャペルのテントが張られていて、その奥には物凄いリムジンが白と黒で2台もありました。 |
白い陶器の手洗いに金色のクラッシックな蛇口。ここに生の花びらが撒かれているところが素敵。こんなところまで配慮しているとは。 |
サロン・ギャラリー | 2階 | 屋上 |
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大きな会食の場所。鶏の絵が一杯飾られていますが、従業員の方の絵だそうですね。 |
2階はもともと屋根裏部屋的な色合いが濃く、使用人の生活スペースだったそうですが、そちらも扉を空けて中に入ってみました。現在はVIPルームのようになっています。結婚式などのときに活用されるそうです。 |
テントを張ったお茶のスペースもありますが、一角は芝生に野生の苺が植えられた花畑もあって気持ちよい庭園になっています。間近に見えるスペイン瓦と壁に自然の緑がとても美しい。 |