基本紹介編集履歴
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マドリッド4日目。午前中は、ティッセン・ボルミネッサ美術館に行きました。ソフィア王妃芸術センター、プラド美術館と合わせてマドリッドの三大美術館として紹介されることもある美術館です。場所は宿泊していたオテル・リッツのすぐ傍。ホテルを出て、道を渡った反対側です。 さほど広くない歩道から、門をくぐって敷地内へ入りますと、そこはちょっとした庭のよう。それほど広いわけではありませんが、開放感があります。向かって左側に美術館の入口があります。中に入ってすぐのところでチケットを購入し(8ユーロ)、奥に進みますとチケットのチェックがあり、ここでエレベーターで最上階(といっても2階、日本式で3階ですが)に上がるように指示されました。 プラド美術館は王室のコレクションを母体にしたものですが、ティッセン・ボルミネッサ美術館はティッセン・ボルミネッサ男爵の個人コレクションを母体としたものです。個人コレクションだからといって、小規模なコレクションと思ったら大間違い。個人コレクションとして世界第二位の規模を誇る膨大なコレクションです。またその内容も、中世のキリスト教美術から、現代作品まで多岐にわたっています。 今、私の手元にある現地で購入したティッセン・ボルミネッサ美術館の簡易版ガイドブック(6ユーロ)や、「地球の歩き方・マドリッド トレドとスペイン中部 '08~'09」を見ますと、ホルバイン、デューラー、エル・グレコ、カラヴァッジョ、スルバラン、ルーベンス、レンブラント、ゴヤ、ルノワール、ドガ、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、カンディンスキー、シャガール、ダリ、ミロ、リキテンシュタイン等々、様々な年代の世界的な巨匠の作品がこの美術館の収蔵品として紹介されています。これは事実です。 ただ、コレクションの大部分は、これら超有名作家のものではありません。私が知らないだけで、それなりに名声のある画家の作品とは思うんですが、ちょっと知名度の劣る作家のものが多いように思いました。多い、というより、膨大にあります。山のように静物画。山のように風景画。所々に先に挙げた超有名画家の、どこかで見た記憶のある(有)名画。そう言う意味では、ちょっと玄人好みのコレクションかもしれませんね。 それにしても、ティッセン・ボルミネッサ男爵って、産まれながらに持ち合わせた財力でこれほどのコレクションを作り上げたのでしょうか? それとも、何か事業を成功させたのでしょうか? それがちょっと気になります。 プラド美術館ほど混んでないし、広々とした空間だし、どの作品も水準以上だし(たぶん)。美術に興味があるのであれば、ティッセン・ボルミネッサ美術館は、ゆったりと時間を過ごのにはとてもいいです。地上階には結構広々としたショップが併設されています。カフェテリアもあるようです。Tags:美術館・博物館