基本紹介編集履歴
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■キオッジャ漁師たちの船が多く停まる港に、馬力の大きいバポレットは、直角に入らず、ぐるっと回るように、船着き場に付けた。 ボクたちは、荷物を転がしながら、 キオッジャの船着き場に降り立った。ここは気取らない雰囲気だった。船着き場から、ちょっと歩いただけで、年老いた漁師上がり風の男が多めだな という町の印象。「ドヴェ ア インフォルマション ツーリスモ ?」と、いい加減なイタリア語で聞く。おじいちゃんは、他のおじいちゃんも巻き込んで答えようとしていた。どうやら、船着き場近くには、インフォメーションなんて気の利いたものはないようだ。スタッチョーネ とか聞こえるから、駅に行かないとないようだ。グラッツェ と言って、彼らから離れた。この町の入口に、 たいこ橋があった。 5/4日曜の 「ウルルン」で、 アリtoキリギリスの石井正則さんが、まぼろしの「モレッケ」を求め、 キオッジャへ着いたとき市長さんたちと会ったあのたいこ橋です。港からすぐのところに あるのですが、誰も気にしている様子はなく、観光名所という感じではありません。写真も撮らなかった。少し行くと、広めの表通りに出ました。大通りには、車道にまでバルのテラスのテーブル席がはりだしていて、車があちこち適当に停まっています。そうそう、ここはベネチアと違って、本土から車が渡れる橋が架かっているのです。車はたまにしか通らないので、車道を歩行者が我がもの顔で歩いています。漁師町らしい雰囲気の気取らない町です。アーケードの商店街が右手に、左手は教会などが並ぶ。ここはなんとも観光地という雰囲気ではない。ボクたちも、大通りの真ん中をバックをひいて歩いた。まだ午前中で、レストランも開く時間ではありません。道路にはりだしているバルも わずかに観光客がテーブル席に座っているくらいで、ウエイターたちも手持ちぶさたです。 何か面白いところはないか と路地に入ります