ベルヴェデーレ要塞

ベルヴェデーレヨウサイ

Forte di Belvedere

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基本紹介編集履歴

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主にピッティ宮殿を守るために建設された

アルノ川沿いViaBardiを一本裏に入ると、急な坂道ViaSanGiorgioallaCostaに入る。この通りに、トスカーナ出身のGalileoGalireiの住居を見ることができる。中を見学できるというわけではないが、外壁にはGalireoにちなんで幾何学模様のフレスコ画が描かれている。洗濯物が干してあるような下町っぽいアパルタメント(下町っぽいと言ったものの、このあたりのアパルタメントならば、屋内は豪華なことであろう。たぶん・・・)の先には石造りの堀に囲まれたすばらしい邸宅が並ぶ。カビアンカ展が開催されたVilla Baldiniもこの通りである。BiccidiLeonardoのフレスコ画が描かれているSanGiorgio門を通る。第二、第三の城壁に繋がるこの門は、教皇派vs皇帝派の戦いの末、破壊された教皇派の邸宅の瓦礫を集めて、1248年に作られた。門の先には、Belveder要塞が現れる。Belveder要塞は、ブォンタレンティにより1590年から1595年に、主にピッティ宮殿を守るために建設された。さすが要塞だけあって、ここから四方への眺めがよい。Belveder=展望、というその名のとおりだ。夏の夜、特別設置されたバールで生演奏を聞きながら一杯やるのはとてもロマンチック。蚊よけのため灯された柑橘系の香りのろうそくでいっそう幻想的な雰囲気となる。展覧会が開かれたり、星空の下で映画が上映されたりと、夏にはイベントが盛りだくさんだ。フィレンツェは高台から眺めたときが一番美しい。この景色は、いつ見てもうっとりするほど綺麗だ。ここで景色を眺めていると、時間のたつのを忘れてしまう。フィレンツェ北方面。向こうに見える緑の森がカシーネ公園である。さらに北に進むと、隣町の繊維の町Prato、苗木の町Pistoiaがある。フィレンツェ東方面。サンタ・クローチェ教会が見える。その奥の丘がフィエーゾレ。フィレンツェ南方面。アルノ川のある街とは反対の方向は、うってかわってトスカーナの田舎風景が楽しめる。なだらかな丘陵地帯、並んで植えられた糸杉にオリーブの木々、ところどころに見える黄色い壁の家、これぞトスカーナである。ここから車で30分ほどで、キャンティ地方へと続く。フィレンツェ西方面。ボボリ庭園の奥にあたるこの地域はフィレンツェ市内にいながら田園風景を窓から眺める豪邸が並ぶ。Belveder要塞でフィレンツェの街並みを堪能したら、今度は石造りの塀で挟まれた細い小道、Via SanLeonardoへ足を進める。昔ながらの石造りの塀に囲まれた、石畳のくねった小道を歩いていると、フィレンツェ市内にいながらまるで田舎に来たような感覚になる。通りの途中にある教会は、SanLeonardo教会。そしてしばらく行くと、音楽家チャイコフスキーが滞在した邸宅もある。私はこの通りが大好きだ。観光するべきものはないのだが、散策するのには趣きがあって、よい。ただ、狭い通りなので、歩道も狭い。それなのに車がすごい勢いで走ってきて危険なのだ。芸術家ならば創作意欲がわくであろう素敵な小道なのに、物思いにふけって歩いていると車に轢かれそうになるのがちょっと残念ではある。

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