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ユネスコの世界遺産!もっとも原型をとどめている古宮
昌徳宮(チャンドックン)は、正宮である景福宮についで2番目に立てられた朝鮮時代の宮殿です。15世紀初めに建設された宮殿です。平地に建てられた景福宮と違い、山の麓に位置した昌徳宮の建物と東屋は、山の地形に沿って自然と調和しながら建っています。
昌徳宮は現在ソウルに現存する朝鮮時代の宮殿のなかで、その原型が最も多く残っていることと自然の優れた調和が認められ、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
入場すると、全体地図のあるところでコースや見所を説明してくれました。全体で約90分くらいです。まずは、橋を渡ります。この橋の上で、下に流れる川に写る自分の身なりを見つめなおし、王様に謁見するのに相応しいかどうかを確認する場なのだそうです。
そして、正殿へ。正殿へ続く通は段ができていて、中央が一番高くなっています。中央は王様だけが歩くことのできるスペースで、一歩でも足がかかるものなら・・・。左右にある石は左が武官・右が文官の位が彫られた石があり、これが両班を表すのだという説明。屋根に置いてある置物は魔よけ。孫悟空をイメージして順番に揃っているのだとか。入口の敦化門から入ってまもなくの建物群のあたりは緑もあまりないが、奥へ進んでいくと都心にこんな緑があったのだ!と思えるくらいの森になり,暑い夏でも木陰を散策することができる。少しずつ上りになっていくが、苦にならない上りである。両側は塀に囲まれている。遠くに近代的なビルが見えてくるが、それも束の間、すっかり緑の中に隠れてしまう。
李朝数百年の歴史がある王宮・昌徳宮は広い。といっても北部の大部分は森林になっていてので、王様の散策などに使われたのであろう。とてもソウルの中心部に位置するとは思えないアップダウンのある森林で、日中でも薄暗い。やがて起伏が終わりやや下りになって,まもなく行くと深紅の建物が見えてくる。そこが「チャングムの誓い(大長今)」にも出てくる秘苑である。緑を抜けると、こちらの池へ。チャングムと王様の散歩シーンの撮影に使われた場所です。園内に入ってようやく初めての休憩がとれる。昌徳宮は建物の多くが南部に集中し、北部の森林の中には離れなど小さな建物が分散して建っている。宮殿自体もいくつかの建物に分かれ,ひとつひとつはそれほど巨大ではない。
やっぱり世界遺産のチャンドックンは見ておきたいねということで、ちょうと12時半から日本人向けのガイドが始まるのでそちらに行くことにしました。
世界遺産に登録されていて建物や庭園がとっても綺麗に残されています。韓国語、日本語、英語でのガイドがあって、決まった時間に観覧できます。日本語ガイドは一日に5回(冬期は4回)。10時半、12時半、14時半、16時半です。
特に申し込みは必要なく,チケットを買って時間までに門の前で待っているとガイドさんがやってくる。
注意事項と所要時間の説明があり,ぞろぞろと中へ。
ツアーと言ってもガイドさんについて説明を聞きながらぞろぞろ歩くだけなので,こぼれ落ちる人が結構いるみたい。
でもそういう人は後発のガイドさんに捕まります。そのまま言葉の違う後発ツアーに混ざるか,もしくは外に出されるよう。
どうしてもツアーが嫌な方は木曜の自由参観に合わせるしかないでしょう。
王が庶民の暮らしを知るために、離れに貴族の邸宅が建てられているというところもすごい.。こんなに差があるんだんなぁと思いながら見てました。しかも男尊女卑の世界なので、家の造りも旦那さんより奥様の家が奥になっており、屋根の高さも低くなってます。
今日は木曜なので自由に観覧できる。木曜以外は所定のコースをガイドと共にぞろぞろ観覧するスタイルなのだ。ソウルの街中に突然現れる、豊かな自然と調和した美しい昌徳宮。「新宿御苑みたいでしょ。」とガイドさんが言っていた。結構日本に詳しいガイドさんだ。国宝の仁政殿(インジョンジョン)。王の公式行事を行う儀式の場であった。きらびやかな色使いだ。
「自然との優れた調和」などが認められて、ユネスコ世界文化遺産に登録された昌徳宮。美しかった。
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楽善斎
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晩年、方子さまが住まわれたという、楽善斎 |
さて、昨年11月24日にフジテレビで放送された『虹を架ける王妃~朝鮮王朝最後の皇太子と方子妃の物語~』を、皆さんはご覧になっただろうか?
虹をかける王妃であった方子(まさこ妃)の生涯のお話である。
方子さまは1989(平成元)年、87歳で逝去されるまで、ここ、楽善斎(ナクソンジェ)で住まわれたという。
この時代・・・韓国と日本は複雑な関係にあった。
政略結婚という名の下で、本当に愛をはぐくみ、精一杯生きた人たち。
例えば、満州国皇帝の弟の愛新覚羅溥傑(あいしんかくらふけつ)の妻となった愛新覚羅浩さんも、また方子さんと同じく、政略結婚でありながらも、由緒正しく夫である溥傑さんを支えた続けた。
この日は、5月4日、韓国では普通の日であったけれど、日本はGWの真っ只中ということで、日本人観光客ですごいことになっていた!!
その人ごみの中・・・私は誰もいなくなるまで、じっと待ち続けこの“楽善斎(ナクソンジェ)”をカメラに納めた。
帰国後、録画してあった『虹を架ける王妃~朝鮮王朝最後の皇太子と方子妃の物語~』を見た。
俳優人は別として、とても感動的な物語だった。
これから行かれる方は、ぜひ“楽善斎”に思いをはせて頂きたい。