基本紹介編集履歴
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「闘牛の結果は新聞のスポーツ欄ではなく、文化欄に載ります。」番長さんはトレドからマドリードまでの1時間ちょっとの道のりの行き帰り闘牛とフラメンコの話で語りつくしていた。「闘牛は伝統文化です。日本の相撲も文化欄に載るでしょ?同じなのです。」ちょっとビックリしたのだけど海外旅行の現地ガイドさんてこんなに話するの?観光地はモチロンだけど移動のバス内でもずーーーとスペインについて話をしてくれた。とりあえずマイクは離さない。といった感じ。「寝ていてもかまいません、聞きたい方だけ聞いてください」私は寝ているのか起きているのか。というウトウトしながらの中途半端な脳みそでなんとなく聞いていたようだ。バスの仲間たちはほとんどが夢の世界に堕ちていた無理も無い、時差ボケもあるし、今寝ておかずにいつ寝る?朝は8:30出発、昨日もホテルに着いたのは夜中の11:00過ぎ寝付いたのは皆何時だったのだろう・・・?しかも時間に追われながらのハードなスケジュールが朝から夜まで続くのだしかし、番長さんは話続ける。。。彼はスペインについて、いろいろ知って欲しかったのだと思う。ちゃんとスペインを分かって楽しんで旅行して欲しかったのだ。特に闘牛については歴史から闘牛士の話あれこれとかなり熱く語っていました。彼は1年に50回くらい観に行く闘牛ファンなのだそう。私は闘牛は赤いマントをヒラヒラさせて牛をあしらいながら最後は牛を刺し殺す残酷な競技だと思っていました。番長さん曰く闘牛は血も出るし牛も死にます気持ち悪いという人もいるでしょう。でも牛を殺した後はちゃんと食べるしムダにはなりません。牛が殺されて可愛そうですが、牛は神であり殺すことにより再生を意味すると言われています。時間以内(15分以内)に止めを刺せない闘牛士は牢屋に入れられます。彼らはとても真剣にやっているのです。死ぬか生きるかというギリギリの精神状態で牛に挑んでいます。そして何よりも闘牛士の彼らが主役であり牛が主役なのではありません。その他いろいろ・・・闘牛のウンチクを頭の中に叩き込みいざ!闘牛場へラス・ペンタス闘牛場pm7:00くらいですがまだまだ明るいです闘牛観戦のチケット場内に入るまでに2回チケットをちぎられるので端っこが切られてしまっています。パンフレット表紙(左)と中身(右)スペイン語なので読めないけど闘牛士(マタドール)の説明とか書いてあるんですかね?けっこうイケメン多いです。この日の闘牛士はほとんど20代前半の若い人だったよう。番長さん「とにかく牛ではなく闘牛士の腰と足を見て!腰と足ね!」はーいいよいよ始まります
最初は闘牛士の入場です!生の音楽隊の独特なファンファーレとともに優雅に登場ピンクのタイツが可愛いっす前列を歩く金色の服を着た三人がマタドールといわれる最終的に闘牛に止めを刺す花形の人たち。帽子を被らずもっているマタドールはこの闘牛場が初めての演目で闘牛場に敬意を払っているのだそう。4者1チームで4者というのは・見習いの闘牛士のノビリェーロ・馬に乗り槍で攻撃し牡牛の体力を奪う役割をするピカドール・銛を打ち込むバンデリリェーロ・牡牛に止めを刺すマタドールそれぞれ役目があるそうだ。【カポーテの場】牡牛の性格やクセなどを知るために様子を見る。このときはピンクの”カポーテ”というマントを使う。はじめはとっても元気な牡牛が柵から飛び出してきてカポーテに向かってガンガン飛び込んでいく様子に圧倒されます4〜5歳の牡牛といえども人間よりデカイしツノも鋭いし迫力満点です!!!【槍の場】馬に乗ったピカドールが槍で攻撃し牡牛の体力を奪いマタドールが止めを刺しやすいように頭を下げさせます目隠しと耳栓をされた馬が牡牛に攻撃されまくっていて見ているこっちがドキドキ・・・【銛の場】バンデリリェーロが正面から飾りの付いた銛を勢い良く打ち込むここがけっこう迫力満点!なのに見るのに夢中で写真を撮り忘れました【ムレータの場】15分間にわたる1対1の真剣勝負ムレータというおなじみ赤い布を使う。超緊迫した空気が流れます猛進してくる牡牛を身スレスレにかわしていく腰がクイっとなってます。かっこいいここで腰が引けて後ずさりするマタドールはダメマタドールでかなりブーイイングをうける。ハラハラドキドキ何度も何度も突進してくる牡牛をかわし目が離せないっす。・・・と思ったらピタっと牡牛とマタドールの動きが止まりマタドールが「えっへん」というようなポーズをこれは「アドルノのポーズ」といって牡牛を支配下においた時のポーズらしい。ものすごい歓声が場内を包みます※なぜ猛進してくる牡牛をスレスレにかわす事ができるのか?牡牛の目は顔の横についていて前方3メートルが死角になるためマタードールはその死角に入り赤い布を牛の視界に振りかざしている。牡牛は動く物に反応するため、布に突進してくる。ちなみに牛は色盲のため、赤い色には興奮しないんだって。逆に人間が興奮する色らしくお客さんを興奮させるための色なのだそうだ。【真実の瞬間】いくぞー!おりゃー!!!牡牛の肩甲骨5センチの隙間にとどめを刺すと一瞬にして牡牛は息絶える。美しく牡牛を仕留めた時観客の歓声が最も湧き上がり皆立ち上がって拍手を送る私たちの時は4回観て3人目くらいのマタドールがへっぴり腰だったらしく前に居たスペイン人がすごい勢いで何か叫んでいた。良いも悪いもわからない私たち。何言ってるかわからなく、怒っているのか「いいぞー!」って言ってるのかわからず「・・・」だった。もちろん番長さんも仕事そっちのけでスペイン語でなんか叫んでる系の人だったけどね。とにかくものすごーーーい興奮しましたよ!生闘牛!結構近い距離だし、見ているこっちも一瞬たりとも目が離せないんです常に死と隣り合わせの過酷な競技ですが闘牛士の雄姿を心から感じられるなんとも神秘的な不思議な感覚スペインの伝統文化を感じることができてよかったです旦那くんはスペイン旅行の中で闘牛が一番良かったのだそうだまさに情熱大陸ですなぁ







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