基本紹介編集履歴
2/2
伽耶琴創始者である于勒と関連する資料を発掘・収集・展示した博物館
大伽耶博物館管轄施設の一つである于勒博物館は伽耶琴創始者である于勒と関連する資料を発掘・収集・展示し「于勒と伽耶琴」をやさしく理解できるように作られた博物館です。
韓国の時代劇などでキーセンが弾いている姿を見ることなども多いと思いますが、韓国の伝統的な楽器である伽耶琴の発祥の地は高霊です。音楽に関心があった伽耶国王嘉実王が于勒に伽耶国独自の音楽を作るようにと命令し中国の琴を真似て作られました。絃は12絃あり、1年=12ヶ月を意味しているそうです。
素材は桐で、伽椰琴の丸い上板は空を、平たい下板は地を象徴し、下から見ると中が空いています。それは天と地の間の空間を意味しているそうです。
于勒は伽耶が滅亡する前に新羅に亡命し、伽耶琴は新羅で宮廷音楽として受け入れられ愛されました。死後も弟子たちが伽耶琴を継承し現在に至ります。
博物館は伽耶琴をイメージした建物でなかなか現代的なデザインです。
実際にここで伽耶琴を作っている工房もあり敷地内には桐が干してあります。これらの桐は何年もの風雪に耐えることができたものだけが伽耶琴の材料として使用されるそうです。
役立つ情報
756年正倉院に伝わった新羅琴は聖楽伽耶琴と構造も形態もとても似ていると紹介されています