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城山浦からは車で10分ほど、天気がいいのでだいぶ喉も渇くだろうと麓の売店兼お土産屋さんで水を買っていきます。
高さは180m程の山で頂上まで階段で行けますが、勾配はどう見ても急なので階段も大変そうです。
頂上まで階段で…と書きましたが、麓のマダなだらかなところはスロープになっています。しかしなだらかと言っても、スキー場で言えば初級者から中級者コースぐらいの勾配はついています。本格的な勾配のトコロにつくまでで、息も上がります。
水を飲んだり、飴をなめたりしながら体を騙し騙し登っていきます。登るにつれ奇岩が現れてきます、ソレと同時に断崖ぶりも顕著になってきます。写真では分かりづらいかもしれませんが、奇岩の下の柵の向こうは何もありません。
息も絶え絶え、膝も悲鳴を上げた体に鞭打ってやっと頂上にたどり着くとソレまでの苦労を忘れるほどの絶景です。岩山の淵を城から突き出した塔のように、99個の噴火口が取り囲み、その中央はボウルの底の様に丸く窪み草原になっています。
行く前に写真で見てその形状は知っていたのですが、やはり現地に来てみるとその大きさ、不思議さ、美しさはなんとも言えない物です。ここから眺める日の出が最高なのだ、そういわれるのも納得します。この不思議を目の前に日の出を見たら、そりゃぁ涙が出るでしょう。
…といつまでも感動に浸っているわけにも行きません、登山は山から降りて始めて登山です。降りて来れないのは、遭難です。登るのも大変ですが、階段を下るのは登りより膝にキマス。
しかし、イイモン見たなぁ…という達成感にも似た心地よさの中、あらためて見る城山日出峰からの下の眺めに、足取りは決して軽くはありませんでしたが、気 持ちは充分に軽々としたもので…登りではぁはぁ言ってる韓国人女性に「ファイティン(頑張れ)」と声をかけたり、日本人のオジさんに、飴を上げ「こんな所 で諦めないで、是非登れ」と応援したりと行きとはまるで別人です。
んなことをしているものですから、麓まで帰るのに普通の方々より時間が掛かったらしく金さんが心配げ待っていました。