ボン セン ホテル サイゴン

Bong Sen Hotel Saigon

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wanchaiさんのMyノート

2010-10-15 11:39 編集

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凶報には常に予兆がある。問題はそれに気付くかどうかだ。BONGSENHOTELの立地は確かに一等地である。何しろDongKhoi(ドンコイ)通りのど真ん中。ホーチミンシティで道を聞く時ドンコイを知らないと言われるケースは殆ど無い。しかし、そこはベトナム。外国人を見たら鴨が葱背負って出汁を張った鍋で入浴中♡にしか見えない人達の国である。客引き、悪いバイタク、盗人、正体不明のタカリ、それにアタクシと悪のオンパレードである。ん?これなら中国のバスターミナルで札束を脇に置いて居眠りしている方が余程安全に思える。しかも、困ったことに食べ物も含めて物価が全て高い。貧乏なアタクシには意外に不便な場所でもある。それと、このホテル一番の問題は部屋に窓が無く異常に暗い。(勿論、部屋によるのは言うまでもないが・・・)これは結構滅入る。窓側は騒音がキツイと思うが、時間の感覚も天気もわからないのは嫌なものだ。しかし、実はこの部屋1階の無線LANが届くので部屋でネット接続ができた。実はベトナム。どこも無線LAN環境がオープンなので町中どこでもネット天国である。その薄暗い部屋で目にしたのは半年ぶりに届いたジョジャからのメールだった。ハロー!ワン_チャイ(仮名)元気ですか?すっかりご無沙汰しちゃいましたね。実は2ヶ月前、SUGATAが亡くなりました。今、最後の葬儀が終わって帰って来た所です。彼の遺灰は、仏教式に故郷ノルウェーの山中に散骨しました。私はハンガリーに戻り、家族との生活を再開しています。ハンガリーは今、すっごく暑くて40度もあります。   ・   ・   ・・・・。2ヶ月前と言えば、まさにホアランポーンで二人の最後の姿を思い出していた頃である。その中のSUGATAはやけにリアルで、かつ全く現実感を伴わない存在だった。まるで何かの夢でも見ているかの様な。。暫しの黙祷の後画面から目を外し常夜灯並に暗い電気スタンドが灯ったベッドに力なく身を横たえる。白熱球が時折、チンッと音を立て冷蔵庫のコンプレッサーが低く唸り始めた。携帯のボタンを押すとボヤッと白く23:10という数字が浮かび上がった。ゆっくりと身を起こす。やけに重く感じる靴を履いて、階下に降りると街の喧噪に身を委ねた。Tags:ベトナム 

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