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太陽の光を浴び、光り輝く「ゴールデンタワー」
大きな都市に行くと,高いところから景色を眺めてみたいといつも思う。
かといって高いところは苦手である。矛盾するが,高いビルの展望台はフロアーの面積も広く,エレベーターも高速で何となく安心であるため,恐怖心は遠のく。
さて,「大韓生命ビル」は漢江の中洲・ヨイドの南端にある(漢江南岸から)。
「63」といっても63階建てではなく,地下3階+地上60階であることから,ビルの名前が63ビルとなっている。東京・池袋のサンシャインビルが60階建てなので,ほとんど同じ高さといってよい。このビルが韓国では最高の高さのビルである。
このビルには水族館も入っているが,いちばん見る価値があるのは60階の展望台からの眺め。1階のチケット売り場で7000ウォンの券を買ってエレベーターに乗り込む。
展望台では近くに山が迫ったり,すぐ下に大河・漢江が視界に入ったり変化に富んでいる。
特筆すべきは高層住宅がたいへん多いことである。日本でもマンションが多いが,ソウルは似たような建物がまとまって巨大団地を構成している。
展望台では360度の眺望が拝める。漢江の流れが一目でわかり,
雄大な景色に目を奪われる。
北側の眺めはまず手前に漢江があり,その対岸(江北)には河岸に高層住宅が立ち並ぶ。
中央にある駅は国鉄の龍山(ヨンサン)駅である。
近年リニューアルされ,巨大なショッピングセンター併設の軍艦のような駅舎である。
木浦(モッポ)など韓国西南部へのKTX(韓国新幹線)はここが始発である。
西側に目を向けると,左側の人口島が汝矣島(ヨイド)である。
漢江沿いの漢江公園は大きな岸辺があり,映画『グエムル~漢江の怪物』は
ここで撮影された。
また公園には遊覧船乗り場があり,ここから1時間くらいの漢江クルーズが楽しめる。
中央の鉄橋の左側の岸あたりが地下鉄5号線ヨイナル駅になる。
ヨイドには高層団地が密集している。ソウルの人々の約半数はこのような高層団地に
住んでいる。高層住宅の向こうにはKBSやMBCなどのテレビ局,さらに奥には韓国の
国会議事堂(漢江沿いのドーム状の屋根の建物)が見える。
遠くは国際空港のある港町・仁川(インチョン)となる。
高層団地といっても60階から眺めるとはるかに小さい。
日本のように立体駐車場もないので,とにかく敷地内の道という道に車を駐車する。
この展望台には途中の西側に,中央ではなく外を眺めるガラスに接触して
お立ち台みたいな台がある。
この上に立つと,なんと上から下まで1枚ガラスになっているので,たいへんなスリルを
味わうことができる。高所恐怖症には絶対立てないスペースであろう。
利点を生かし自分の足と下の景色を一緒に撮ることができた。
一方、63ビルの展望台の中間に位置する休憩スペースでは軽い飲食はできるようになっている。