基本紹介編集履歴
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本格宮中料理の専門店 ※閉店しました
1971年国家重要無形文化財に指定され、現在、人間国宝である、ファン・へソン氏とその弟子たちが集まり、朝鮮王朝時代の味を今に伝える本格宮中料理の専門店だ。化学調味料は一切使用しておらず、あっさりしたお味。宮廷料理ということで見た目もきれい。本店は南山の麓は明洞、国立劇場内にあるが、2004年末にできた支店の三清店は、洗練されたインテリアで非常に落ち着いて食事ができる雰囲気だ。店内は、小奇麗なで清潔感がある感じ。あまりにも普通といえば普通だが、2階は韓国っぽさが全く無い感じ。ディナーコースは、45000W~99000Wまでの4段階あるのだが、あまりにもたくさん出てくるし、相棒の胃の調子も考えて一番安いコース(45000W)でもかなりする。味付けも薄味なのに、素材の味やソースの味が品良くもきちんと活かされ、韓国版懐石料理の世界。そして、コース終盤、もうお腹がそうとう苦しくなり、あと一品出れば最後はデザートという時に、なんとご飯を含む汁物定食がくる。ここに付いてくる、キムチが今まで食べた事もない様な芸術的なおいしさでビックリするとか。
韓国の宮廷料理は陰陽五行説に則って、5色の食材の調和が基本になっている。これは、もともとは中国の宇宙観ですがアジア人なら理屈抜きに感覚で理解できる世界。(日本でも、暦とかにその文化、残っているが。)食材の色によって、その食材が持つ「気」が違い、体におよぼす影響や効果が違ってくるのでバランス良く5色のものを食べないと身体の調和がはかれない。「医食同源」は「陰陽5行説」から来ているというのを実感できる料理。