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韓国先史時代の人々の暮らしや道具などの発掘遺物が学べる場「石壮里博物館」
日本での先史時代とは旧石器時代から弥生時代のことを言いますが、韓国では旧石器・中石器・新石器時代の事です。そして、約70万年前に朝鮮半島に人類が定住し始め、旧石器時代の貴重な史実を明らかにした遺跡が石壮里遺跡です。1964年の春に石壮里錦江を調査中だったアメリカ人の大学院生が、崩れた層から打製石器を発掘しました。その後、数々の遺跡や遺物が発掘され、青銅器時代より古い旧石器時代から人が住んでいたという事を発見し、この石壮里遺跡が明らかになりました。また、この発掘は韓国の考古学界において旧石器考古学が定着する契機ともなり、韓国の旧石器時代を代表する遺跡になりました。そして、現在、石壮里遺跡の隣に1万6000坪以上の広さの石壮里博物館があります。
石壮里博物館は、発掘された遺物展示だけでなく、旧石器時代の生活・自然・人類文化を学ぶ場として公州市に2006年に建設されました。入口から、旧石器時代の自然を知る展示から始まります。この時代に生息していた動物の化石などが飾られています。その次に、我々の先祖でもある人類の進化過程を学べたり、生活の様子などを再現した立体模型が見られます。そして、石壮里遺跡で発掘された遺物を見ながら、先史時代の文化を学べます。約3000点以上の打製石器が発掘され様々な重要遺跡が展示されています。中でも、石壮里博物館を代表する象徴物であるゲンコツ斧(ヂュモッドッキ)は、博物館のシンボルマークにもなっています。
また、発掘当時の写真や様子なども細かく展示され石壮里遺跡の誕生から現在まで詳しく知る事が出来ます。
今後は、見るだけでなく、発掘体験や石器作り等が体験できる博物館教室も開設する予定だそうです。
役立つ情報
先史文化体験 | 石器パズル | 野外展示場 | |
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発掘調査体験が出来るエリアです。実際に、土に触たり、石器を作る体験ができます。 |
ちょっとした遊びもあったりして、こちらは、石器パズルです。ばらばらにしてしまえば超難解です;; |
実は、野外にも展示品が・・実際に中に入ったりして見る事ができます。 |
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