河回村

Hahoe Folk Village

ハフェマウル

하회마을

 3.2/4人  |  人気指数 3,103

お気に入りに追加:5
トラベルノートページへ戻る

基本紹介編集履歴

17/22

朝鮮時代の姿そのまま!600年の歴史と文化が守られている伝統民俗村

  • 豊山柳氏が600年あまり代々暮らしてきた韓国の代表的同姓村
  • 2010年ユネスコに韓国で10番目の世界文化遺産として登載
  • 朝鮮時代の建築方式や民俗文化がそのまま残る「生きた歴史教科書」

安東市外バスターミナルから46番のバスに乗って揺られること30分、山河と田園、藁ぶきや瓦屋根の伝統韓屋が点在するのどかな田園風景が広がります。

ここは「河回村」と言って、豊山柳氏が600年あまり代々暮らしてきた韓国の代表的同姓村です。

 

河回村は文禄の役の際、領議政(現在の首相)として国難の克服のために活躍した柳成龍とその兄、柳雲龍など数多くの高官を生み出した両班村で、建築物はもちろん、仮面劇や韓国伝統花火などの民俗文化がそのまま残っており、安東の歴史と伝統文化を学ぶのにふさわしい場所です。

 

村では多くの伝統家屋が民泊として開放しているため、お宅に一泊して一日を過ごすのもお勧めです。

日常からの逸脱とともに、夜にはロマンチックな満点の星空も眺められます。

 

河回村の名前の由来

安東河回村は、洛東川がS字に大きく蛇行し村の3方を取り巻いていることから、「河が回って流れる村=河回村(ハフェマウル)」呼ばれています。村の一角にある厳かな岩の絶壁「芙蓉台」から洛東川に囲まれた神秘的な河回村の全貌を一望できます。

 

写真説明

河回村の入口から陸地を迂回して芙蓉台の頂上まで行く方法以外に、渡し船を利用して芙蓉台側に渡る事が可能です。料金は3,000ウォン。
※川の水位が高い場合は船が運営していないこともあります。

河回村はなぜ有名?

河回村の一角には俳優のリュ・シウォン氏の実家があることで有名です。

村の一番奥まったところにある瓦屋根の家が柳時元の実家で、中に入ることは出来ませんが、門の柱に「柳時元」と書かれた表札を見ることが出来ます。

 

1999年英国エリザベス女王をはじめ米国ブッシュ大統領父子が訪れたことでも注目を浴びました。

2010年にはユネスコ世界遺産にも登録され、名実ともに韓国を代表する観光名所となりました。

 

河回村の中を散策しよう

河回村の入口前でチケットを購入後、シャトルバスに乗って村の中に入ります。

右側に総合観光案内所があり、左手には田園風景が広がります。背後に山を構え、田園のなかに藁ぶきの家が点在するのどかな風景は、開放感と安らぎを与えてくれます。

 

総合案内所側の道を進むと絶景が眺められる芙蓉台と松林のある並木道があります。

並木道に植えられた木は桜で春はお花見、秋は紅葉が美しく季節ごとに楽しめます。

 

河回村の洛東江沿いに広がる万松亭

ちょうど芙蓉台の向かいにある松林は、柳雲龍が作ったものとされ、風水地理的に西側の志気が弱く、これを補完するために作られたと言います。自然の風景が美しく心が洗われるような気持になります。

 

忠孝堂・永幕閣

この建物は柳成龍の宗宅です。「忠孝堂」という堂号は、柳成龍が日頃から子孫に「国に忠誠を尽くし、両親に孝行しなさい」と忠と孝を強調していたところに由来します。忠孝堂は建設当初の姿を良く残しており、朝鮮時代の民家建築様式を見ることが出来ます。

 

忠孝堂の隣にある「永慕閣」は、柳成龍の遺品を展示・保管するために建てられた建物です。

 

永慕閣では、柳成龍の生涯の歴史、古文書や遺品を見ることが出来ます。

 

柳成龍の書斎、楼閣からの眺めが見事な遠志精舎

遠志精舎は、柳成龍が書斎として使うため1576年に建てられました。

遠志という堂号は、遠志山から採れる薬草を言い、心をやすらげ精神を清らかにする効能があり、柳成龍がよく食べていたものだったと言います。

 

楼閣は現在上がることができませんが、ここから芙蓉台と洛東川、河回村の藁ぶきが調和した美しい風景が観賞できます。

 

養真堂・樹齢600年の御神木

1600年代に建てられたと推測される、柳雲龍の宗宅です。朝鮮時代の別堂建築物の一つで、一般の住宅よりも大きな作りになっています。養真堂の裏、河回村の中心には三神堂の御神木という、樹齢600年を超える欅の木があり必見です。

河回村の名物、河回別神グッ仮面劇を観よう!

サムルノリの音とリズムをBGMに展開される愉快な仮面劇「河回別神グッ仮面舞」は、河回村のもうひとつの名物です。河回別神グッ仮面舞は、村の豊饒と厄ばらいを願って河回村で毎年行われていた祭祀を再生したもので、国内の仮面の中で唯一国宝に指定されている河回仮面を付けて行われます。

 

劇中には登場人物に合わせて色々な仮面が出てきますが、仮面の表情や所作、セリフ回しなどが個性豊かで魅力的です。劇の時代設定は朝鮮時代ですが、ユーモアと風刺がちりばめられており、時代も国境も超えて万人が共感できる内容になっています。

 

写真説明

仮面劇公演時間
下記のスケジュールで14時~15時まで、総合案内所の向かい、河回村公演場にて開催。
1月~2月:土、日
3月~12月:水、金、土、日

関連記事 河回村別神グッ仮面舞

優れた建築美を誇る朝鮮時代の学舎、屏山書院

屏山書院は、河回村からバスで15分ほど行ったところにある朝鮮時代の学び舎です。

儒学生の寄宿舎だった東・西齋や、柳成龍の位牌を奉る尊徳祠などがあります。

もともと1572年に豊山邑にあった書堂を現在の場所に移転したもの。

 

最近見た記事
一覧見る