基本紹介編集履歴
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仁川国際空港と金浦空港を繋ぐ 空港鉄道
2007年3月に開通した空港鉄道(Airport Railroad、A'REX)に乗ってソウル市内に向いました。仁川空港駅にやって来ました。
駅は空港ターミナルに直接存在するのではなく、新千歳空港駅のように円弧を描くターミナルの中心の位置にありました。
空港鉄道(A'REX)の列車は、一般列車(Commuter、各駅停車)と直通列車(Express、途中ノンストップ)の2種類運転しています。
行きは直通列車に乗ることにしました。帰りは一般列車に乗って、2種類を乗り比べてみようと考えました。
直通列車は全席指定制で、切符は券売機で買いました。デフォルトでは韓国語表示ですが、英語・中国語・日本語もあります。今は8200ウォンの直通列車の運賃が3200ウォンで乗れます。
切符はICカードで、改札機にタッチしてホームに向いました。
新しい鉄道とあって、ホームはピカピカでした。地下ホームですが天窓付きで、日差しも入って来ました。
安全対策で、ホームにはドアが付いています。おもしろいのはドア横の広告で、飛行機から鉄道に直結することをイメージして、線路に着陸しようとする飛行機を描いています。
車内は2人掛けの座席が並んでいます。ただし座席の回転はできなくて、中央を境に車端部を向いています。
仁川空港(Incheon Airport)を出発しました。案内放送は、韓国語・英語・中国語・日本語の順に入りました。車端部にある表示器も、放送の言語に合わせて、変わって行きました。すぐにアテンダントのお姉ちゃんが、切符のチェックに来ました。
しばらく地下を走行した後、地上に出てきました。130km/hは出ているのか、快調に飛ばして行きます。途中駅もホームドアが付いているので、直通列車が通過しても安全に保たれています。空港島から長い橋を渡って、朝鮮半島本土に足を踏み入れました。仁川の地下鉄乗り換え駅を通過してまもなく、再度地下に潜りました。仁川空港から28分で、終点の金浦空港(Gimpo Airport)に到着しました。
ホームは地下4階で、地下1階まで上がって改札を出ました。改札を出る時は、ICカードの切符を改札機に通しました。
直通列車は乗っている分には快適でしたが、利用価値を考えると現時点では疑問を感じます。
金浦空港で乗り換えが必要なのと、運転間隔が1時間に1回なのと、一般列車よりも早く到着するわけでもないので、ちょっと使いにくいでしょう。
直通列車に乗っていた人もまばらで、ガラガラの状態でした。
全線開通したら、直通列車の運転本数を増やして、一般列車よりも早く到着するようになるでしょう。
途中駅の待避線や、仁川空港駅と金浦空港駅の未使用のホームなど、全線開通後を見越した設備も用意してありました。
各駅停車で、桂陽、黔岩(※黒偏に今 コマム)、雲西(ウンソ)、空港貨物庁舎、仁川空港の順で止まっていきます。
桂陽では仁川地下鉄と乗り換えです。この日は結構な人が乗り換えていました。
途中、湾をまたぐ橋を渡りますが、これは瀬戸大橋を彷彿とさせる感覚でした。
また、干潮時には車窓(右側)に広がる干潟がすごい。道路よりもさらに近いので、窓の外が
すぐ干潟だ。ここの干満の差は世界一クラスだから、ぜひお見逃し無く!
仁川空港での空港鉄道駅は、ターミナル前の道路を渡った先にある。
地下か、2階から行けるようになっている。
今回駅の2階部分にちょっとした花壇(フラワーガーデン)が出来ている。
(スターガーデンという名称)
1)金浦空港駅
金浦空港のメイン出入口前には開業を祝う横断幕が掲出されていました。
地下鉄5号線のコンコースと隣接して、新しい駅が作られました。コンコースからの案内看板も書き換えられました。
空港鉄道の案内が増えました。
改札
金浦空港から仁川空港まで2008年10月から3200ウォン、一般はT-moneyカードが使えるのでそのまま改札を通ろう。切符を券売機で購入する事になる。券売機には案内の係員が付いており、不慣れな乗客に説明している。
改札にチケットか交通カードをかざすと、ゲートが開きます。
このゲートは両側に扉がスライドするタイプです。
実は、今仕事で行っている某会社のゲートも同じタイプのゲートが使用されていますが、故障が多い気がします。
金浦空港の構造は、地下1階がコンコースで、地下2階にさらにコンコースのようなのがあり、ホームは地下3階です。エスカレーターで降りていきます。そこには、結構広大な空間が広がります。直通列車はさらに下の地下4階からの発車です。
一般列車
地下3階の発車です。
ホームの様子です。ホームドア方式が採用されています。
なお、現在は終着駅なので、到着と出発が仕切られており、それぞれの旅客が混ざらないようになっています。
車内は普通の地下鉄と同じロングシート。荷物があっても網棚がないのが玉に瑕か。
金浦空港から出発すると、しばらく地下を走った後に地上へ顔を出す。
沿線もまだそれほど開発されていないので、この先はずっと地上になる。
それにしても各駅停車と言っても駅間が長いので、座れればロングシートでも快適だ。
直通
ホームドアで車両がまともに撮れないので、車内の写真を。固定クロスなので、場合によっては逆向きになってしまう事も。でもKTXと違って割引はないのでつ。直通は28分で金浦空港に着く。途中の併走する高速道路を見ると、バスに追い抜かれまくりなんでつけど (´ー`;)▽
ついに仁川空港に鉄道が開通したわけだが、定時性はあるが市内へ向かうのに5号線に乗り換える必要があるというのが大きな欠点だろう。やはり、ソウル駅まで伸びてこそのA'REXだろう。
【長 所】
・ A'REX車内はとにかくキレイ 空いてる! 快適そのもの車内アナウンスも電光掲示板の案内も日本語あり金浦空港駅は終点だから居眠りしてしまっても大丈夫。バスだとどこで降りるかドキドキしながらずっと見てないといけないので寝てられませんが…
・ 安い! 私が利用した「乙支路4街」までは3100+1200=4300ウォン(T-Money利用時)バスだと同じ区間で8000ウォン
・渋滞がないので時間が読める
・A'REXは12分毎に来るので待ち時間が少ない。 待つ場所も地下なのでバスのように寒くない。
【短所】
・ A'REXはエレベーターやエスカレーターがありますが、地下鉄には階段しかないところがあります。なのでスーツケースが重い人には不向きです。 これ、致命傷だと思います。5号線にホテルがあればいいですが、他の路線に何度も乗り換えるのなら、荷物はネックになると思います。
なので、電車移動をするのなら、荷物を軽くして、5号線の沿線内で尚且つ駅に近いホテルを選ぶことをオススメします。