基本紹介編集履歴
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ランス大聖堂シリーズ最後は、例によって外観を見てみよう。ゴシック建築の象徴であり、イ課長がゴシック建築なんぞにハマるキッカケになったフライング・バットレス(飛び梁)がずらりっと並んでる。実に壮観だけど、シャルトルの、ゴツくて男性的なデザインのフライング・バットレスに比べるとちょっと装飾的でエレガントだから、これだけ並んでも軽やかな感じがする。さっき、内側から見たときステンドグラスにナナメの影を落としてたのも、このフライング・バットレスだよな。しかしこうして見るとつくづく、異様な建築ブツだよなー、ゴシックの大聖堂って。だから面白いんだけどさ。おっと、ゴシック建築のもう一つのお気に入り。ガーゴイルもいっぱいいるぞ。奥がトリだろ?手前が・・・・・なに?・・・・・これ。はははは!こっちも動物ガーゴイルだらけやん!ウシまでいるよ。こうして見ると、ランス大聖堂のガーゴイルは全部動物で統一されてるのかな?…と思って正面に戻ってきたら…。うわぁ!何だこりゃあ!!修復工事用のアミをつきやぶってゲロポーズをとる、ナゾの物体。どう見ても地球上に実在の動物とは思えぬ。SF映画の悪玉ロボット風とも言えるが、何となく中世のヨロイカブトのイメージが感じられる。しかしまた、何だって入口のアーチのすぐ脇にこんな巨大ガーゴイルを置いたんだ?雨の日には、大聖堂の中に入ろうとする敬虔な信者たちに向かって、コイツは盛大に雨水を吐きまくるわけか?失礼なガーゴイルだなーオマエ(笑)。すごく天気のいい日だった。あーこれでランス大聖堂も大体見終わったか…。イ課長パリ一人旅の、最後の主要目的地を見学し終えて、聖堂前のベンチに座って日向ボッコしながら、しばし回想にふける。あー…いろいろあったけど、こうして考えると今回の旅行で行きたかったトコには全部行き、見たかったモノは全部見ることが出来たよなぁ。やっぱり、出張じゃない海外旅行って素晴らしいんだなぁ…。フランス・ゴシックの精粋ともいえる大聖堂の数々を実際に自分が訪ねるなんて、ついこないだまでは想像もできなかったよ。ランス大聖堂の前にはジャンヌ・ダルクの銅像がある。彼女はランスという土地と何かつながりがあるんだろうか?ジャンヌ・ダルクと大聖堂を1枚写真に撮っておくとするか。何だか、こうして見ると、ジャンヌ・ダルクがランス大聖堂に攻め入ってるように見えるけどね(笑)。