ビートル

ビートルは、博多－釜山間を結ぶ高速船。九州旅客鉄道が運行しているビートルは、ジェットフォイルと呼ばれる水中翼船で、船体の揺れが少ないのが特徴。博多釜山間２１３キロを所要時間２時間５５分で結び、最高速度は時速８０～８３キロ。

釜山港の湾内は普通の船のように船底を海に漬けての航行だが、湾外に出ると速力を増して足を海に突き出して翼走する。途中、クジラなどの海洋生物と衝突する危険があるため、危険海域では減速し、到着時間が遅れることもある。

博多港を出港後、約１時間後には携帯電話の電波が圏外となるが、しばらくすると、対馬からのアンテナにより再度電波が復活するそう。

ビートル船内では、以前はカウンター式の売店で、免税品や飲食物を販売していたが、今回は見当たらない。代わりに、出港後に客室乗務員がメニューを持って巡回し、必要があればその時にオーダーしよう。すると飛行機のギャレーのような“ステーション”に一度戻って依頼物を座席まで持って来てくれる。

お手すきの時に少し話したら、海洋生物が多いため、出来るだけ乗客が席を立たないようにとの配慮から、サービス方法が変更されたとのこと。危険海域では、乗務員さんもシートベルトをして着席。また、乗務員さんは皆さん日本人だが韓国語がとても流暢。

「JR九州高速船」という、JR九州の子会社が運行しており、コスト削減のため、運行ダイヤはほとんどが博多港からの日帰り。日本人客にとっては便利。釜山側からは、韓国人乗務員の「コビー」が日帰り運行しており、午前便・午後便ともにうまいこと運行されている。以前はＪＲ九州と韓國国鉄が共同運航で未来高速はライバル会社だったのに、いつの間にか３社共同になっていた模様。

ビートル限定弁当も売っている。