基本紹介編集履歴
2/6
太白山の麓にある天童寺から寧波の街に戻る途中にあるのが阿育王寺である。阿育王寺も中国禅宗五山の一つで晋代の太康3年(282年)に建てられた舎利塔がこの寺の始まりとされている。唐代には、日本へ渡る鑑真が遭難して戻り、一時身を寄せていたこともあるとのこと。何やらゴミゴミした感じのお寺だった。清明節だったこともあり参拝客が大勢いる。ここは石燈篭が沢山並んでいて、天王殿の前には大きな池がある。ひょっとすると禅宗のお寺の基本的な配置なのかも・・・石燈篭の並びにはいわく有り気な井戸が・・・中をのぞいたら普通の井戸だった。樟蒼軒と書かれた入口の奥には檀家の位牌がびっしりと並べられた建物があり、清明節の御供え物や灯された蝋燭、線香が一杯。但し、自分たちの先祖の位牌がある建物なのにゴミだらけになっていて、中国ならではの光景に唖然とした。唯一の救いは綺麗な木蓮が咲いていたことだけ・・・御参りに来た信者が一生懸命折っているのは墓前(位牌の前)で燃やす小さな舟型の紙。