ルーアン・ノートルダム大聖堂

ルーアンノートルダムダイセイドウ

Cathedrale Notre-Dame de Rouen

 0/0人  |  人気指数 3,018

お気に入りに追加:0
トラベルノートページへ戻る

基本紹介編集履歴

イ課長さんのMyノート

2012-09-06 12:17 編集

次の編集内容へ

1/3

ルーアン大聖堂は入場料なし。無料。これはルーアンに限らず、欧州の多くの教会がそう。たとえそれが有名な観光名所でも、だ。パリのノートルダム寺院も、ケルン大聖堂も、アミアンもランスもシャルトルも中に入って見学するだけなら全部タダだった。いま挙げたこれらの教会は遺跡じゃない、全部“現役”の教会だ。現役である以上は「教会の扉は常に全ての人に開かれていなければならぬ」という思想を体現して入場料ナシで全ての人を受け入れている…ということなんじゃないかと思うんだけど、本当のところはわからない(笑)。そして、巨大ゴシック教会に入って最初にするお約束の行為、すなわち「うーわーーーー…」と言いながら、高い天井を見るために首をグーッと反らせる。いやぁ…イ課長は正直言ってちょっと驚いた。イ課長が読んだゴシック教会建築に関する本ではルーアンの大聖堂を取りあげてる本って意外に少なくて、当然のことながら事前の知識も少なかった。そういう事情と、モネの連作の印象とが相まって、ルーアンの大聖堂っていうのは「スゴいのは主に外観であって、中は大したことないんだろう」という漠然とした予想があったんだよ。これがなかなかどうして。内部も素晴らしく重厚だよ。まさにゴシック建築の王道を行くようなゴシック聖堂。こりゃお見それ致しやした。しかも、とにかく意外なほどデッカい。こうやって身廊(一番天井が高い中央の通路)を左に見ながら、ちょっと暗い側廊(身廊の両側にある、ちょっと天井の低い通路)にたたずで先を見ると、交差廊をはさんではーるーかー先まで側廊が伸びているのがわかる。こんなに大きかったんだ。イ課長が特にすげぇと思ったのは柱だ。ゴシック教会の柱が実際には1本の石の柱であるにも関わらず、見た目は「何本もの細い円柱がタバになって巨大な柱を形成してるっぽく見せる」っていうのは他の大聖堂でも見た。しかしこのルーアン大聖堂の柱はかなり特徴的で、こんな風に、まるで柱に沿って何本もの細いガス管が設置されたようになってる。しかもそのガス管は柱にくっついてない。浮いてる。これが柱?!こういうのも見た記憶ないなぁ。石造りの重量感を感じさせず、天に向かうような垂直性を強調するのはゴシック建築では当たり前だけど、この「浮いた細い柱」はすげーと思ったよ。地震がない国だからこその思い切ったデザインといえるとかもしれない。午前中にゴシック聖堂を見た時の常として、東側、つまり奥の祭壇側に太陽がある。ルーアン大聖堂の祭壇奥のステンドグラスから光が差し込むサマは、アミアンほど明るくなく、適度に暗い神秘性があって、イイ感じに美しい。うーむ…ルーアン、やるね。ステンドグラスだってなかなか見事なものだ。下の写真の右上あたりの、両手を広げた女性の表現なんかを見ると意外に現代的で、ひょっとするとシャルトルなんかに比べて作られたのがかなり後の時代なのかなぁ?だから、フランスゴシック建築の本ではルーアン大聖堂はやや“冷遇”されているんだろうか?シャルトルやランスやアミアンに比べて作られた時代が新しいっていうのは、おそらくそうなんだと思う(ちゃんと調べろよヲマエ)。しかし新しかろうがドウであろうが、イ課長はルーアン大聖堂の内部はかなり感心したからこれまた欧州教会見学時のお約束、お金を寄付してロウソクを寄進することにした。右端の、一番長いロウソクが火をつけたばかりのイ課長ロウソクなのである。正面入口の「三角形装飾取り外し事件」の不始末では対仏感情が悪化したけど、ルーアン大聖堂、内部はなかなか見応えのあるものだったよ。イ課長の対仏感情もだいぶ改善したぞ(笑)。

最近見た記事
一覧見る