基本紹介編集履歴
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香港には「茶餐店」と呼ばれる「喫茶店+ファーストフード+大衆食堂」を混ぜたような小さなレストランが、数多く存在します。値段も安く、種類も豊富なので、当地では大人気なのですが、中には、麺類のみと言ったような専門店もあったりします。そんな中で異色の存在なのが、今回紹介するハンバーガー専門店です。(厳密には、いわゆる茶餐店メニューも存在しますが、圧倒的な販売シェアを誇るのがハンバーガーです。)
この「時新快餐店」は、ホンハム駅近くにあるものの、あまり奇麗な店構えで無い事もあり、近くに行かないと分かりません。ただ、歴史は意外に古く、ワンポア地区が広大な造船所だった頃からある老舗で、そこで働く作業員が多く通ったと、何かで読んだことがあります。有名な事も知っていて、店の場所も分かっていたのですが、この店に来るまでにしばらくかかりました。なぜなら老舗の茶餐店は、常連客が多く、その敷居が高く感じられた事。それに、常にたくさんの人が集まっていて、その中に入ることに気後れしていたからです。でも、どうしてもお腹がすいてしまい、その日、家にも何も無い事が分かっていたので、思い切って、この店に挑戦する事に決めたのです。
写真では、わからないかも知れませんが、狭い店内は、密航船の難民のようにお客がぎゅうぎゅうに詰まっているんです。そのため、あぶれた人が、外で待っているという感じですね。
狭いスペースに座るレジ係に注文し、番号が書かれたレシートを渡され、注文した品物が出来上がるのを待つというシステムです。私らは、システムを知らなかったので、外に張り出されたメニューを見て注文しましたが、レジ横には、日本語メニューも置いてありました。
今回注文したのは、チーズバーガーで、1個11香港ドル(約130円)。ソースをブラックペパー、カレー、自家製マヨネーズの3種類から選びます。ソースを選ぶ事を知らなかったのですが、レシートを見ると自家製マヨネーズになってました。どうも、お客のほとんどは、このソースを選んでいるようです。ハンバーガーは、コンビニで肉まんを買った時のような袋に入れられています。さて、気になる味のほうですが、正直、まあ、こんなもんでしょという感じでした。実は、私は、玉ねぎが大嫌いなので、ハンバーグの中に大きめに切った玉ねぎがあると、急激にテンションが落ちてしまうんです…私の評価は、それに起因してる可能性があります。
いずれにしても、毎日かなりの客が集まってくる、隠れた名店です。私の評価を信じず、機会があれば、是非、挑戦してみてください!