基本紹介編集履歴
1/4
ワイキキ・カピオラニ公園近くのカパフル通りとカラカウア通りが交わる交差点にある柵に囲まれた建物。カピオラニ公園へ行かれたコトがある方は、立ち止まることはなくても、目にしたことはあるはず。この建物、実は、ワイキキで発掘された多くのハワイアンの遺骨を祭る記念碑。ワイキキにハワイアンの遺骨と思われる方も多いと思いますが、ハワイアンがワイキキ一帯に住み始めたのは今から約1000年前といわれる。そして西暦1500年にはワイキキが首都となり多くの人々で賑わっていたワケなのですが、ハワイアンは土葬が主流ですので、これまでの間にたくさんの方が埋葬されていた。その後、ワイキキが世界有数のリゾート地となるべく土地開発が進められたのは1920年代その際に、過去に埋葬されたハワイアンの遺骨が出てきたというわけ。ハワイアンにとって、骨は死者のマナ(霊)が宿るといわれ、とても神聖なものとされ、遺骨を粗末に扱うことは、ハワイアンにとってはとんでもない侮辱になるワケ。ちなみにちなみに、古代ハワイで火葬するのは、生贄を捧げる時か、戦での敵側の最初の死者を焼く時ぐらいだったそう。今でも火葬を嫌う人もいるそう。そうゆう背景もあって、ワイキキ地帯で見つかった遺骨を、こうやって祀っているというワケ。ちなみにこの記念碑は、2001年1月に完成し、記念式典には、当時の市長や考古学者が出席したそう。市長が登場する時点で、この記念碑がハワイアンにとって大切なモノなんだなと分かる。ワイキキで楽しくショッピングやビーチで遊ぶのもステキですが、こんな身近に古代ハワイの文化を感じれるので、興味のある方はお散歩がてら是非。ちなみのちなみに、今でも工事中に遺骨が出てきたなんて話も聞く。