隠れたグルメ通り「仁峴市場」に若手商人次々開業、注目スポットへ
ホテルPJの近くにある路地の中の小さな市場、「仁峴市場（インヒョンシジャン）」。
1950年代末にこの地に形成されて以来、60年に渡って地元の人に愛されて来た市場で、幅２ｍ、長さ202ｍの狭い路地に110個の店舗が運営されています。店舗の過半数は飲食店で占められており、コプチャン、カルグクス、ピンデトック、刺身、キムチチゲなどメニューも様々。隠れたグルメの名店が集う「うまいもん通り」です。
市場が位置する乙支路３街から忠武路のエリア一帯は、印刷所や零細企業が集中しており、仁峴市場は、周辺のサラリーマンたちが安くて美味しいおつまみとお酒で一日の疲れを洗い流す、ささやかなオアシスとして庶民に愛されてきました。
そんな仁峴市場に今年６月、新しい変化が訪れました。
ソウル・中区庁による「仁峴市場の若手商人創業支援事業」の一環で、６月に若手商人による飲食３チーム、芸術４チームのお店が７店舗新しく開業しました。
将来有望な若手商人を誘致することで、「仁峴市場」に新鮮な活気を与え、台湾の「九份」のようなストーリーのあるグルメ市場として盛り上げようという計画です。
若手商人のお洒落で個性的な店舗が続々と開店！
市場の入り口付近にはひときわ目立つ黄色い看板が。青春カンジョンという名前が付いたこちらのお店は、タッカンジョン（鶏のから揚げ）と自家製スパークリング飲料がメインのテイクアウト専門店です。チキン１匹の値段で１万ウォンと他にはない安さ、周辺にお泊りの方ならこちらでテイクアウトしてみてはいかがでしょうか？
市場を奥に進むと、どこからかラベンダーの良い香りが。ドライフラワーで飾られた可愛らしいこちらのお店「タットゥッタンポムコッ（暖かい春の花）」では、カリグラフィー・手工芸の作品が販売されています。
市場の一番奥側に位置する「バスタードキッド」。手製のシルバーアクセサリー、レザー小物などを創作、販売するお店です。アーティストのアトリエ兼お店という形で運営されています。
可愛い雑貨が好きな人ならオススメのお店です。アーティストが真心こめて作った世界で一点もののアクセサリーは、買うだけでなく見る楽しみがあります。
“縁”のある仁峴市場
仁峴市場の奥には、「縁がある仁峴市場」と書かれたネオン看板があります。
仁峴市場は、地元の人の生活や、情を感じられる暖かい市場です。さらに若き商人たちの情熱も加わり、今後は更に活気づいた市場の姿を見ることが出来るでしょう。
仁峴市場には、今後海外観光客が好きな韓国料理が色々食べられるフードコートや、パレード、文化・芸術公演などの見どころも増やし、観光客の誘致に力を注いでいくとのこと。また、老朽化した施設や環境も改善される予定とのことです。
仁峴市場は、明洞から徒歩圏内の位置にあり、周辺には南山コル韓屋マウルや大韓劇場など観光スポットも色々あります。是非この周辺に宿泊される方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか？
