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日本で上映される今月の韓国映画

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人質犯にゾンビビジネス! 人気俳優が新たな一面を見せる「8月の韓国映画」

この夏、日本で上映される韓国映画は対照的な2本。
警察官と人質犯がモニターを通して探り合う『ザ・ネゴシエーション』と、ゾンビパニック映画を笑いに変えた『感染家族』。前者はヒョンビンが初の悪役に挑戦しており、後者はキム・ナムギルがゾンビを使って金儲け。2人の新鮮な姿が楽しめる。

『ザ・ネゴシエーション』

© 2018 CJ ENM CORPORATION,JK FILM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画あらすじ

ソウル市警危機交渉班のチェユン(ソン・イェジン)は事件現場で犯人との交渉中に人質と犯人の両方を死なせてしまう。責任を感じたチェユンは辞表を提出するが、事件から10日後に再び応援要請が入る。

ミン・テグ(ヒョンビン)と名乗る人物がタイで危機交渉班のチーム長と韓国人記者を拉致し、チェユンを交渉相手に指名してきたのだ。彼は国際犯罪組織の武器売買業者のリーダーだった。

拉致の動機も要求も不明。目的が見えないミン・テグに対し、交渉の糸口をつかめないチェユン。特殊部隊による救出まで残り14時間。

警察をあざ笑うかのように残忍な人質ショーを繰り広げるミン・テグと、彼の胸中を探るチェユン。果たして交渉の行方は―。

 

公式サイト: http://thenegotiation.jp/

 

非情な人質犯でありながらイケメンぶりが隠せないヒョンビン

「交渉人vs人質犯」という、ありがちな設定だが、途端に目が離せなくなる。そもそもなぜチェユンが指名されたのか。まるでカードゲームのように、一枚めくるごとにストーリーが思わぬ方向へと展開する。

ヒョンビンが初の悪役に挑戦しているが、モニター越しのイケメンぶりや、ソン・イェジンとの熱愛説も気になるところ。

 

写真説明

『ザ・ネゴシエーション』
(原題:『交渉』/2018年/韓国/113分)
2019年8月30日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー

事件の真相よりも知りたいのは熱愛説の真相!?

『感染家族』

© 2019 Megabox JoongAng Plus M & Cinezoo, Oscar 10studio, all right
 
映画あらすじ
舞台はド田舎の寂れたガソリンスタンド。パク一家は長男のジュンゴル(チョン・ジェヨン)の少ない稼ぎで暮らしていた。
そんな中、町に突然ゾンビ(チョン・ガラム)が現れ、父親のマンドク(パク・イナン)が襲われてしまう。時を同じくして製薬会社をクビになった次男ミンゴル(キム・ナムギル)が帰郷。ゾンビの生態に詳しいミンゴルは、ゾンビに頭を噛まれた父親を「始末しよう」と主張するが、マンドクはゾンビ化せず、むしろ一夜にして若返る。これを機に一家は「ゾンビビジネス」に乗り出す。
若返った町の老人たちは狂喜乱舞。パク家のビジネスは大繁盛するが、ゾンビに噛まれた人たちに思わぬ副作用が勃発。町は一瞬にして大混乱に陥る。
 
 
どこか失敗している気がしなくもないコメディ映画
前半は個性的なパク一家と兄弟のダメっぷりを笑って見ていられるが、後半で事態は一転。予測不可能のゾンビパニック映画と化す。とはいえ、コメディなので緊張感はない。
良く言えばコメディとパニックの両方を楽しめる“一度で二度オイシイ”映画。悪く言うと中途半端。何も期待せず、娯楽映画と割り切って観るのがいい。
 
写真説明

『感染家族』
(原題:『奇妙な家族』/2019年/韓国/112分)
2019年8月16日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにてロードショー

ゾンビ役チョン・ガラムのキャラが立っている!

text:児玉愛子

しばらくお待ちください


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