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日本で上映される今月の韓国映画

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アクションエンターテインメントからサスペンスまで 結末が予測できない今月の韓国映画

北朝鮮のエリート刑事を演じるヒョンビンに、美しき暗殺者となったキム・オクビン。妻に会うためオーストラリアへと向かい、衝撃の事実を知るイ・ビョンホン。どの作品からもキャラクターの個性と魅力が感じられる。

『エターナル』

©2017 WARNER BROS PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

 

映画あらすじ

証券会社の支店長カン・ジェフン(イ・ビョンホン)はオーストラリアに住む妻スジン(コン・ヒョジン)や息子と離れて暮らしていた。それは息子の将来を考えてジェフンが提案した生活だった。

ところが突然、証券会社の経営が破綻。ジェフンは安定した収入と地位を一夜にして失うことに。

失意の中、ジェフンはオーストラリアへと向かう。だが妻と子の生活には、オーストラリア人男性の影がちらつく。激しく動揺したジェフンは妻に声をかけることができず、少し離れた場所から家族を見守ることに。

そんな中、ジェフンはオーストラリアに滞在中のジナ(アン・ソヒ)と出会う。この出会いは単なる偶然ではなく、衝撃の“秘密”が隠されていたのだった―。

 

公式サイト http://hark3.com/eternal/

 

思わず声を出してしまいそうな驚愕のラスト―

名匠イ・チャンドンのもとで脚本を書き上げた女流監督の注目作。全編を通じて地味なストーリー展開だが、結末で明らかになる衝撃の事実に思わず唸ってしまう。

あらためて作品を振り返るとイ・ビョンホンの演技がとにかく繊細。セリフのないシーンにも引きつけられる。派手なアクション映画にはない静かな余韻が心に響く。

 

写真説明

『エターナル』
(原題『シングルライダー』2017年/韓国/97分)

2018年2月16日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー!

ネタバレはNG!

『コンフィデンシャル/共助』

(C)2017 CJE&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

 

映画あらすじ

北朝鮮のエリート刑事チョルリョン(ヒョンビン)は国内で偽札作りしている組織を摘発しようとしていた。だが現場に突入すると謎の武装組織が現われる。率いていたのは警察を裏切った隊長チャ・ギソン(キム・ジュヒョク)だった。ギソンはチョルリョンに重症を負わせ、偽札作りに必要な銅版を持って韓国に逃亡する。

北朝鮮の上層部はこの件を秘密裏に処理するため、ソウルで開催予定の北南長官会議に乗じて銅版を回収することを決定。妻を失ったチョルリョンを韓国に派遣する。

一方、チョルリョンのお目付け役としてあてがわれたのは韓国の熱血刑事ジンテ(ユ・ヘジン)。彼は上司からの命令で、チョルリョンが自由に動けないよう画策するが―。

 

公式サイト http://kyojo-movie.jp/

 

面白すぎるコンビの型破りな共助捜査

まさに平昌オリンピックで南北が歩み寄っているタイミングでの日本公開。韓国では780万人もの観客を動員した。

同じ朝鮮半島でありながら似て非なる北朝鮮と韓国。本来、緊張状態にあるはずが、ヒョンビンとユ・ヘジンの真逆のキャラで笑いを誘う。

不慮の事故で亡くなったキム・ジュヒョクのヒールっぷりも光っている。

 

写真説明

『コンフィデンシャル/共助』
(2017年/韓国/127分)

2018年2月9日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開!

この共助が吉と出るか凶と出るか(笑)

『悪女/AKUJO』

© 2017 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & APEITDA. All Rights Reserved.

 

映画あらすじ

幼い頃に父親を殺された少女スクヒはマフィアの若頭ジュンサン(シン・ハギュン)に拾われ、殺し屋として育てられる。成長したスクヒ(キム・オクビン)はジュンサンと結婚。しかし彼は敵対組織に殺されてしまう。

スクヒは敵のアジトに殴り込み、たった一人で組織を壊滅する。

逮捕されたスクヒが目覚めた場所は国家情報院が密かに運営する“暗殺者”の養成施設だった。数年に渡るハードな特訓生活の末、スクヒは施設から卒業。暗殺者として第二の人生を歩むことに。

ジュンサンの忘れ形見である娘ウネと生活し、親しくなったヒョンス(ソンジュン)の好意を受け入れたスクヒ。ところが新たな任務のターゲットはあまりにも思いがけない人物だった―。

 

公式サイト http://akujo-movie.jp/

 

ヒロインアクション映画の金字塔『ニキータ』を超えた!との声も

冒頭のアクションシーンから引きつけられ、派手なアクションもストーリー展開もスクヒというキャラクターも、退屈する要素が何一つない。

韓国ドラマにありがちな“純愛”や“恨”という要素もしっかり盛り込まれており、スクヒというキャラクターに共感するほど切なくなる。

ドレス姿での射撃シーンも美しく、目が離せない。

 

写真説明

『悪女/AKUJO』
(2017年/韓国/124分)

2018年2/10(土)、角川シネマ新宿ほかロードショー!

女殺し屋の最後のターゲットは?

text:児玉愛子

しばらくお待ちください


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