日本で上映される今月の韓国映画

2019.02.07 09:31

村上春樹の小説を巨匠イ・チャンドン監督が映画化!? 結末が気になる「2月の韓国映画」

2月に日本で公開の韓国映画は、村上春樹の小説を原作とした『バーニング』。

もう一本の『金子文子と朴烈』は、激動の時代に獄中手記を残したアナキスト文子の生き様を描いたもの。

どちらの作品もラストに近づくにつれてどんどん熱くなる!

『バーニング 劇場版』

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原作:村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)

 

映画あらすじ

小説家を目指しながらアルバイトをしているジョンス(イ・アイン)は、美しくなった幼なじみのヘミ(チョン・ジョンソ)と偶然再会する。2人は肉体関係を持ち、ヘミがアフリカ旅行で留守の間、ジョンスが彼女の猫の世話をすることに。

やがて帰国したヘミは、洗練された青年ベン(スティーブン・ユァン)を連れていた。彼は裕福な暮らしをし、日々遊んでいるという正体不明の男。

ある日、ベンはジョンスに自分の秘められた“趣味”を打ち明ける。それは古いビニールハウスを選んで燃やすこと。

そして、この日を境にヘミの姿が消える。行方不明のヘミを探し、ジョンスはベンを訪ねるが、そこには新しい彼女の姿があった。ヘミは一体どこへ消えたのか―。

 

 

公式サイト: http://burning-movie.jp/

 

 

原作は村上春樹の短編小説『納屋を焼く』

今年は村上春樹のデビュー40周年。本作はその村上作品の『納屋を焼く』を原作とし、イ・チャンドン監督が映画化した。NHKで先行放映され、完全版が劇場公開となる。

劇場版では監督の目に映る韓国社会の闇が容赦なく描かれ、原作とは異なるラストが用意されている。それなのに村上春樹の世界観にピタリとハマるから不思議だ。

 

写真説明

『バーニング 劇場版』
原作:村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」(新潮文庫)
(2018年/韓国//148分)

2019年2月1日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー

ペン役は『ウォーキング・デッド』出演のスティーブン・ユァン

『金子文子と朴烈(パクヨル)』

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映画あらすじ

1923年、東京―。社会主義者たちが集う有楽町のおでん屋で金子文子(チェ・ヒソ)は「犬ころ」という詩に心を奪われる。誌を書いたのは朝鮮人アナキストの朴烈(イ・ジェフン)。2人は唯一無二の同志となり、共に生きることを決める。

やがて二人の発案で、日本人や在日朝鮮人による「不逞社」が結成される。しかし同年9月1日、関東大震災が日本列島を襲い、2人の運命は大きなうねりに巻き込まれていく。

日本政府は関東大震災による人々の不安を鎮めるため、朝鮮人や社会主義者らを検束。朴烈と文子も検束されるが、自分たちの誇りのために獄中で闘うことを決意する。やがて歴史的な裁判に身を投じる2人には過酷な運命が待ち受けていた―。

 

 

公式サイト: http://www.fumiko-yeol.com/

 

 

原題は『朴烈(パクヨル)』でイ・ジェフンの主演作だけれど・・・

韓国では観客動員数235万人のヒット作。反日映画を想像しがちだが、まったくの見当違い。社会の底辺にいる文子と朴烈が立ち向かうのは強大な国家権力だ。

とはいえ、気高い志を抱く2人はちょっと過激な夫婦に見えなくもない。特に心臓に毛が生えていそうな金子文子のメンタルは強靭で、朴烈以上にキャラが立っている。

 

写真説明

『金子文子と朴烈』
(原題:『パク・ヨル』 2017年/韓国/129分)

2019年2月16日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

朴烈よりも気性の荒そうな文子に注目!

text:児玉愛子

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記事最終修正日時: 
2019.02.07 09:41
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