タイの宗教

タイの宗教

タイの宗教

タイ国民の90%が仏教を信仰し、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教などの信仰者もいる。

タイの国憲法では、信仰は自由だが、仏教徒でなければ国王にはなれない。

宗教名 比率(%)
仏教 95%
イスラム教 3.8%
キリスト教 0.8%
ヒンドゥー教 0.1%
その他 0.6%

 

*寺院

タイの都市から村まで、各所で必ず見られる寺院は、僧侶が修行し祈りを捧げる場所としてある。

また、集会所や学校などの役割もあり、人々が集まる社交場でもある。

 

*仏教

タイは約95%が仏教徒と言われ、タイ仏教はスリランカ、ビルマ、カンボジア、ラオスなどに広まったテラワーダ仏教の一種。

テラワーダ仏教は、南伝仏教、南方上座部仏教で、13世紀スコータイ王朝の頃に伝えられた。

 

*バラモン教

王の絶対的存在感を高めるため、インドから古くあった古典、経典を集め生まれ、アユタヤー王朝時に導入された。

ヒンドゥー教がもつ、カースト制度の最上位に位置する司祭階層を指す。

 

*ヒンズー教

バンコク市内にもヒンズー教寺院があります。

 

*神様「ピー」

タイ人が仏教を受け入れる前から信じられてきた、最も身近な神がピー。

ピーは、精霊、悪霊、妖怪など広範囲の超自然的存在の総称。

現在でも、人命や家屋を守るものとして祀ったりし、街角に売られる花飾りにもピーを祀ったものがある。

 

 

*僧侶

タイは、約3万人の仏教寺院があり、約40万人の僧侶がいると言われる。

これら僧侶は、サンガと呼ばれる仏教僧団に所属し、仏教の道徳規範や規則に従い生活を送っている。

身分関係なく、木綿の黄衣を身に着け、在俗者 や俗人に戻らない限り脱ぐ事を許されず、寝る時も黄衣を着たまま。

また、息子を出家させるのは家族にとっても大きな徳を積むことになり、男子は出家して初めて1人前として認められる。

最近では少なくなってきたが、結婚前に親孝行を含め1~2週間だけ一時出家をする男子も多いそう。

 

【僧侶名称】

ネーン(沙弥)-20歳未満の出家僧で、修行僧の身で10戒を守って生活する。

プラ(比丘)-20歳以上の出家僧で、227戒すべてを守らなくてはならない。

メーチー-頭髪を剃り、白い衣を着用し修道院で在家戒を守って修行生活を送る女性僧。

(※しかし、タイ仏教において尼僧の存在は認められていない)

 

【僧侶の1日】

起床→読経→托鉢→朝食→お勤め→昼食→自由時間→読経→就寝

 

*タンブンについて

タイ人は輪廻転生を信じ、善行を積みかねる行為をするほど、来世で幸せな生まれ変わりが出来ると信じられている。

一番良いのは、僧侶として出家する事で、信者も様々な方法で善行する事が可能。

 

【タンブン行為】

・寺院に寄付

・僧侶に托鉢する

・出家する

・息子を出家させる

・小鳥や魚を逃してあげる

・殺生をしない、盗まない、犯さない、嘘をつかない、酒を飲まない(5戒)を守る

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1
記事最終修正日時: 
2013.03.07 07:58
最終編集: 
tomi33 
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