星のや軽井沢

前から気になっていた星のや軽井沢。シティホテルは外資系の方が素晴らしいと個人的には思っているけれど、日本人が昔から癒しの場として発展させてきた温泉旅館もシティホテルにはない魅力を持った日本特有の素晴らしい文化だと思う。星のやは伝統的な温泉旅館ともちょっと違うけれど、海外にはない、日本の良さを持った素晴らしい和のリゾートホテルだと思う。軽井沢駅前から星のやのシャトルバスに乗って走ること数分、山の中にある星のやのレセプションに到着。誰もいないロビーのような場所に案内されて、ウェルカムドリンクをいただく。普通のホテルや旅館ならば、同じ建物の中に客室があるのだけれど、星のやの面白いところは、チェックインをするレセプションの建物と客室が離れていて、車で森の中を通ってそれぞれのお部屋まで行くところ。敷地内に河が流れていて、その河を囲うように離れの客室が並んでいる。日本風の低い建物が森に囲まれたのどかな風景の中にきれいに溶け込んでいる。川沿いに並ぶ「水波の部屋」。１階と２階がある。部屋の中にいても水の流れる音が聞こえてきて、とても癒される。１階の部屋はテラスが水面に張り出していて、水の音がかなり大きく聞こえる。「山路地の部屋」は階段が急なのでお年寄りには向かないかも。夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と、いつきてもそれぞれの季節の美しさが見られる。敷地内のあちこちに休憩できるベンチが置かれている。日常の喧騒から離れて谷の集落を散歩しているだけでも癒される。星のやは女将がなんでもかんでも世話をしてくれる伝統的な日本旅館とは違い、ある程度宿泊者の主体的な行動が求められる新感覚のリゾートホテルなので、そこら辺のコンセプトを理解して宿泊すれば、とても快適な滞在になると思う。