フィリピンの冠婚葬祭

フィリピンの冠婚葬祭

■フィリピンの結婚式

大家族主義のフィリピンでは、結婚も個人と個人ではなく、家族と家族が結びつく大切なセレモニーとされており、

一大イベントとなっている。

 

◆パマンヒカン(pamanhikan)

新郎側の家族が料理を持参し、新婦の家を訪問する、いわゆる「結納」のような習慣。

会食の場を設け、二人の結婚を認め、式の段取りや具体的な金銭問題を詳しく相談する。

新郎新婦の両親、兄弟姉妹だけでなく、いとこ・祖父母・叔父叔母など親戚一同が参加するのが普通となっている。

 

◆Abay

式当日、Abayと呼ぶ新郎新婦の兄弟姉妹・友人で構成された男女各4人が、式の手伝いをする。

式にはテーマカラーが決められていて、Abayの女性をはじめ、女性出席者はその色のドレスを着て参加。

男性は、フィリピンの伝統服Barong(パイナップルの繊維でできている服)を着る。

 

◆Ninong/Ninang

いわゆる「立会人」。疎遠になった親戚や親友がなる場合もあるが、社会的地位が高い人に依頼し、さまざまなコネクションを強める人も多い。

 

◆婚姻証明書

結婚式の中で、二人一緒にサインをする。(4枚つづりになっている)

結婚の証人であるGodParents6名もサインする。

 

◆披露宴

白い鳩…二人で1羽ずつ鳩を持ち、キスさせて、その後自分達もキスをし、一緒に3・2・1で飛ばす。

MoneyDance…お客さん達の前で夫婦で踊っていると、衣装にピンでお金をさしていく。いわゆる「ご祝儀」。

 

 

■フィリピンのお葬式

*通夜

・亡くなってから、最低一週間は遺体を棺に入れて、自宅に置いておく。
地方に散らばっていたり、海外に出稼ぎに出ている家族や親類が多いため、一週間は置いておかないといけない為である。
亡くなったらすぐに葬儀屋が遺体が腐乱しないように、血抜きし、薬を入れて加工し、バロンタガログというフィリピンの正装を着せる。
その一週間がいわゆる日本で言う、「お通夜」にあたる。
夜になると人が集まり、家族は簡単な食事やスナックなどで振舞う。
親類の男性たちは家の前でギャンブルし、そのギャンブルで出たお金は葬儀費用の一部に充てられる。
このギャンブルには、故人の寂しさを紛らわし、悪霊を追い払うといったような意味もある。

*葬式
教会に遺体が運ばれ、家族、親類、知人等による献花が行われる。

その後、お墓まで遺体は霊柩車で、親類縁者は徒歩で歩きながらゆっくりと墓地まで運ぶ。
土葬が一般的なので、棺のまま親類縁者で土を掛け合い土に埋める。
 

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記事最終修正日時: 
2013.03.07 07:58
最終編集: 
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