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空きビンはお金になる?

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韓国政府22年ぶり空きビン保証金引き上げとその後の動き

2017年1月1日から韓国の焼酎、ビールの空きビン保証金が22年ぶりに引き上げとなりました。

 

「空きビン保証金」とは商品の販売価格に瓶の保証金が予め含まれており、空きビンを返却することで、保証金を返してもらえる制度のこと。

 

2016年までは、焼酎瓶(330ml)が40ウォン、ビール瓶(500ml)が50ウォンだったのに対し、2017年以降は、焼酎瓶100ウォン、ビール瓶130ウォンと2倍以上に価格が引き上げされました。

 

今回の空きビン保証金の引き上げは、1月1日以降に製造されたものに限り適用されます。

瓶のラベルにしっかり製造日付が記されており、この製造日付が1月1日以前のものに対しては、以前の保証金(焼酎40ウォン / ビール 50ウォン)が適用されます。

 

また、この制度は国内で製造された焼酎、ビールの瓶にのみ適用されるため、コーラやサイダーなどの飲料及び、輸入ビールなどには適用されません。

 

空きビンはEマートやホームプラスなどの大型スーパーやコンビニなどの小売店などで回収しています。

もし、お店側から拒否された場合、空きビン保証金相談センターに申告すると、小売店に300万ウォン(≒30万ウォン)以下の罰金が課され、申告者には最大5万ウォンの補償金が支給されます。

 

空きビン保証金相談センター 1522-0082

 

空きビン保証金の引き上げ政策について、世間では「これを集めればお金の足しになるかも」と期待の声が上がっています。

空きビン保証金引き上がったら、お酒が高くなった?

空きビンを集めればお金が貯まるという考えとは裏腹に、一部の売店や食堂では、空きビン保証金の引き上げ幅よりも高い価格でお酒を販売する動きが出回っており、消費者のひんしゅくを買っています。

 

一部の食堂では、以前焼酎、ビール1つの価格が3,000ウォン~4,000ウォンだったのに対し、5,000ウォンで販売するお店もあるほど。

 

確かに、空きビン保証金は商品の販売価格に含まれるため、商品自体は高くなるという一面を持ち合わせています。

 

しかし、これについては、韓国循環資源流通資源センター(KORA)では、保証金を引き上げたことで以前よりも空きビン回収率が上がり、生産原価の半分を占めていた空き瓶生産原価を削減することができるため、商品価格の引き上げの理由にすることはできないと説明しています。

 

韓国循環資源流通資源センター(KORA)では、このような不当な価格引き上げの動きが見つかったら上位機関である環境部を通して公正取引委員会に制裁を要請する計画とのこと。

「消費者にやさしい政策」悪用する企業には制裁を

19日ニュースによると、KORA関係者は消費者団体と協力し、フランチャイズ店主協議会に「空きビン保証金の引き上げを理由に酒類の販売価格を引き上げる理由はない」という内容の公文書を送り、協議会側はフランチャイズ加盟本部にこの内容を伝達したとのこと。

 

昨今の鳥インフルエンザ流行による卵の価格引き上げから始まり、野菜の物価引き上げ、原油価格の引き上げなど、庶民の生活は苦しくなる中、「消費者にやさしい政策」である空きビン保証金引き上げ政策は「ちょっとした小遣い稼ぎ」として期待されていました。

 

政策を裏手にとって利益を肥やそうとする企業の動きに対して、厳しい制裁が要求されています。

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